ハウスメーカーと工務店の違いって???

じゅうmado岡崎アドバイザーの石原です。
「家を建てるならハウスメーカー、実際につくるのは大工さん、工務店って何?」



ご相談者の方からそんな声を聞くことが多いですね。
実際は、ハウスメーカーにも、大工さんにも、工務店にも直接家づくりを頼むことは出来ます。知らない方も多いのですが、それぞれに特徴があり、自分がしたい家づくりに近い業者さんを選ぶことが大切です。なぜなら建築業者選びはパートナー選びのようなもの。相手を理解し、長所をしっかりと把握し、短所も受け入れた上で契約をし、家づくりを始めるのがおすすめです。足りないところは自分たちが補ってあげるということもお忘れなく。そうしながらプロの力をしっかりと引き出していければ理想の家づくりに近づいていきます。

さあそれではそれぞれの特徴を見ていきましょう。

ハウスメーカーとは?

実は戸建て住宅を建てる方の約35%がこのハウスメーカーで建てています。
ハウスメーカーという言葉に定義はありません。一般的に、工場を持ち、量産体制のあるメーカーをこのように呼ぶことがほとんどです。ハウジングセンターなどに立派なショールームがあり、テレビなどでの広告も盛んに行っています。工法は軽量鉄骨造と呼ばれる工法で建てているところが多いですが、木造や独自の工法を使っているメーカーもあります。また、独自の耐震や免震工法を持っており、それらを比較して建築業者を決める方も多いようです。
ハウスメーカーでは、営業、設計、そして現場を取り仕切り管理する人(現場管理者)まではメーカーの社員さんですが、実際に作業をする職人さんは地域の工務店や職人さんに委託しています。○○ハウスにお願いしたら、近所のお知り合いの方が作業をしに来た。なんて話はよくあること。メーカーの工場で生産したものを、現場で地元の職人さんが組み立てる。というのが大きな流れ。もちろん、管理はしっかりとメーカーで行っています。

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▼ハウスメーカーの長所
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●カタログや展示場がしっかりとあり、完成後のイメージがつきやすい。
●大手という安心感がある。
●ブランド力
●保証体制がしっかりしている。
●決まった中から選ぶので選びやすい
●国策に対応した商品をいち早く出してくる。(省エネや断熱の仕様、耐震など)
●大量仕入れが出来るので、太陽光や蓄電池などの機器は比較的お得についている。
●分業制になっており、それぞれの専門知識を聞くことができる。

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▼ハウスメーカーの短所
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●パッケージの中にないことや商品を選ぼうとするとできなかったり、コストがぐっと上がる。
●十分な保証を受けるためには、住み方やメンテナンス方法に制約があることもある。
(規定期間で、指定業者を使っての塗装など)
●担当者に話がしやすいと思っても、転勤等で担当者変更の可能性もある。また、契約後は設計や現場管理者など窓口となる人が変わり、意思が伝わりにくいと感じることがある。
●契約の取り方が強引なこともある。
●分業制になり、言った言わないのトラブルのリスクが上がる。

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▼建てた方の声
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「分かりやすさと安心感が決め手でした。」
「耐震性など構造部分で独自の商品をPRされ、魅力を感じました」
「契約後に図面を詰めていくとどんどん金額が上がり、引っ越しまで含めたら随分と予算オーバーになってしまいました。」
「工事途中に変更を申し出たら、絶対にできないような価格を提示されて不愉快に。」
「自由に選べると言われていたが、おすすめ以外から選ぶとかなり割高で、実質決まっていました。」
「建築後、担当者がかわりなんとなく連絡がしずらくなってしまいました。」
「変わった素材や機器を入れようとすると、驚くような差額を提示され、いろいろと諦めることに。」

工務店とは?

明確な定義はないのですが、工務店とは、戸建住宅を主に請け負う、比較的小規模な地場の建設業者のことを工務店と呼ぶことが多いですね。個人の方からは直接工事を請け負い家を建てたり、ハウスメーカーなどの住宅を下請けとして建てることもあります。

工務店は、大工さんのように自分たちが現場で作業をするわけではなくあくまでも製図や管理までを仕事としています。大工さん、左官さん、板金屋さん、水道屋さんなどの職人さんは外部スタッフのことが多く、こうした職人さんを束ね、工事を行います。そして、ハウスメーカーとの大きな違いは、工場生産ではなく、1棟ずつ図面を考えて作っていくという点。ですから、ハウスメーカーのように工場規格品以外のことをしようとすると、とても高くなるということはなく、融通がききます。

そして工務店と一言で言っても実は事業規模がさまざまです。
まず、人数としては5人以下の工務店。一人一棟の担当制になっていることが多く、一人の担当者が工事後のメンテナンスまで見るというスタイルが多いです。大工さんが建てる家との違いは、この規模の工務店になると実際に現場で作業をするのは工務店の管理者ではなく、馴染みの職人さんに依頼します。この時のメリットとしては大工さんよりも第三者の目で管理をできるということ。当人が工事をするより厳しい目になるのは当然です。

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▼(1)小規模工務店の長所
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●広告費などは少ないので、価格は低め。
●パッケージ商品などもなく自由度の高い住宅が建てられる。
●大工さんに比べ、第三者の目で管理ができ、間取りも工夫が見られる。
●一人一棟の担当制で、言った言わないのトラブルが起きにくい。

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▼(1)小規模工務店の短所
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●規模によってはまだまだプレゼン能力は高くなく、簡素な図面のみでの打ち合わせのところも多いのでできあがりが想像しにくい。

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▼建てた方の声
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「ずっと同じ担当者なので安心。これからのメンテナンスもお願いしたいと思います。」
「メーカーでは敬遠された自然素材や無垢も積極的に入れてもらえて嬉しかったです。」
「図面だけでいろんなことを想像するのはなかなか大変でした。」

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工務店の中でも、年間10棟以上を建てるような大きな規模になると、モデルルームを持っていたり、図面や模型、パースなどが充実し、できあがりが想像しやすいプレゼンが期待できるところも増えてきます。また、管理体制は分業型になり、営業、設計、管理とそれぞれ担当制になり、専門性は高くなります。同じ工務店といっても、広告によって集客しているところが多いので、広告費などの経費が商品である家にも若干かかってくる部分があります。

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▼(2)大規模工務店の長所
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●モデルルームなどがあり、どんな家を建てるのかがわかりやすい。
●分業制になっており、それぞれの専門知識を聞くことができる。
●会社組織になっており個人経営に比べて安心感がある。

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▼(2)大規模工務店の短所
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●分業制になり、コミュニケーションがとりにくい場合があるため、意思が伝わりにくい場合がある。
●広告費などもかけているため、その分の経費が価格に乗ってくる場合がある。

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▼建てた方の声
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「おしゃれなショールームがありイメージが付きやすかったです。」
「メーカーより安く手が届いてよかったです。」
「素材も機器も比較的自由に選べて楽しかったです。」
「工事が始まると担当者がかわり、意思疎通が取りにくくなってしまったです。」

大工さんは?

大工さんとは、今では建築の「木や構造に関する工事を請け負う人」のことをいいますが、昔は棟梁と呼ばれ、家を建てるときには棟梁である大工さんに頼むのが当然でした。いまでも、大工さんが棟梁として家を建てることを請け負う形で家を建てる方はたくさんいます。棟梁に頼むと、本人が打ち合わせから実際に現場で工事をし、住み始めてからのメンテナンスもその人が行います。水道や電気、塗装など自分自身が専門としないところについては、馴染みの職人さんに依頼し、一つのチームとして家づくりを行っていきます。

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▼大工さんの長所
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●広告費などはほぼゼロなため、価格が抑えられていることが多い。
●一人が最後まで担当するので言った言わないのトラブルは起きにくい。
●伝統的な工法や技術を持っていて、リフォームやメンテナンスが比較的容易な住宅を建てられる。

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▼大工さんの短所
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●カタログや模型などは一切ないこともあり、簡素な図面のみでの打ち合わせとなり、意志の疎通がむずかしい。
●新しい情報や商品の情報には疎いことが多い。
●代継ぎがいないと、メンテナンスが途切れてしまう。
●間取りなどが古典的なことが多い。

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▼建てた方の声
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「こだわりの木材や素材を使ってもらえて満足。」
「現場で打ち合わせをしながら変更などにも対応してもらえてよかった」
「平面図のみの打ち合わせで建て始めたので不安でした。」
「思っていたよりも和風でごつくなってしまいました。」
「見積もりが大雑把で、どこまで入っているのか不安。最後に追加工事金額を提示されてびっくりしました。」

かがでしょうか?家を建てるのはハウスメーカーだけではないことがおわかりいただけましたか?
家づくりに失敗したという方のほとんどは、建築会社とのミスマッチ。相手の特徴を事前に知り、短所も受け入れた上で始めればそのようなことも少ないはずですね。
ですが、地域にはどんな工務店があり、どんな大工さんがいるのか?
小規模な事業者であればあるほど、いい家をつくっていても、自分たちの情報を配信することが苦手な場合が多いのも実情です。自分たちが望む家をつくっている業者さんを探すのは至難の業です。
じゅうmado岡崎では地域の工務店さんなどの情報もお伝えできます。
せっかくの家づくり。自分たちにぴったり合った業者さんを選びたいですね。
家づくりを始めたはいいけれど、思うような業者さんが見つからないという方も
じゅうmado岡崎にご相談ください。
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