「思ったよりも○○」な家にしないための3つのステップとは

じゅうmado岡崎アドバイザーの石原です。建築中・・・もしくは住み始めてから「こんなはずではなかった」「思ったよりも○○」と不満が出てきてしまうケースが意外に多くあります。じゅうmado岡崎にも、建築が始まってから・・・大丈夫かしら?と問い合わせがあることも。

それは




住宅展示場に「とりあえず」見に行ってしまい、たくさんの営業トークを聞いてしまう。すると、どれもいいと思えてしまう。「なんとなく」いいかなと思うものを選んでしまい、相手のペースで家づくりが進んでしまう、なんていうのが主な原因のようです。「せっかくならいい家を建てたい!」と思っていた「せっかくなら」の部分がどんなものだったのかわからなくなることにある場合が多いですね。ではこの「せっかくなら●●」をはっきりさせておけば「思ったよりも○○」なんて家になることはないはずです。

今回は自分の思っている「せっかくなら」を明確にして、「思った通りの家」をつくる3つのステップについてです。

1.要望を書き出す

これから建てる家でどんなふうに暮らしたいかを書き出してみてください。例えば、“家事をもっとラクにしたい” “収納をきちんと作って散らからない家にしたい” “木の香りがする家が良い” “夏暑くなく、冬暖かい家が良い”などです。そうやってたくさん羅列していくと、「だんだん自然素材の家がいいんだ」とか、「広々としたリビングがほしいんだ」とか、「庭が広いほうがいいね」とか、見えてくるものがあります。
夫婦でとにかくたくさん希望を出してみてください。夫婦でと言うのがポイントです。夫婦とはいえ育ってきた環境が違います。家で不便だったことも違うはずですし、家に対して持っているイメージなど驚くほど違うことがありますので、ぜひたくさん話をしてみてください。思わぬ発見でより深く相手を知ることもできたり、家への思いをひとつにすることもできます。1冊ノートをつくってまとめてみるのもおすすめです。建築業者が要望について多少は引き出してはくれるものの、どうしても表面的になってしまいます。基本的には自分たちの中にあるものですので、自分たちでしっかりと整理してみてください。なるべく詳細に暮らしを想像しながら書いてください。やってみると、「木の香りのする気持ちいい家を建てたい!」とか「家事を楽にして家族との時間をしっかり取れる家にしよう!」とか、家を建てるからこそできる幸せな暮らしが見えてきます。
そして家づくりは「生涯」で考えることが大切です。これから建てる家には80歳になっても住みますよね。その間に子どもは独立し、自分たちの体は衰えていく。90歳まで生きる予定だとすると、現在35歳、子どもは5歳で家を建てた場合、55年住む家になります。子どもが18歳で家を出れば13年間しか子どもは一緒にいないことになります。残り42年は夫婦ふたりの生活です。しかし、家づくりをされる方は子どものいる13年間に焦点を当てて子ども部屋や広い収納を計画されます。すると、残りの42年間は広い家を持て余すという方も多いのです。家族がどうなっていくのかも考え、お金をかけるポイントべきポイントや必要や広さなども考えて要望の整理を行ってください。
また、10~15年に1回ぐらいはなんらかのメンテナンスの必要も出てきますので、建築会社とのお付き合いも一生涯になります。一生涯気持よくお付き合いがしていける相手を選びましょう。

ここまでくれば、自分たちのほしい家を建ててくれそうな建築業者はどこなのかを選ぶ基準ができます。

(写真)じゅうmado岡崎にて使用している要望記入用のノート(プランニングシート)

2.複数社からの間取りと要望シートをチェック!

さて候補にした住宅会社に要望を伝え、間取りが出てきたら、自分たちのまとめた要望が反映されているか照らしあわせてチェックしましょう!「思うような図面が出てこない」と嘆いたり、「どこも同じような図面ばかり」とご相談に来る方も多いですが、そういった方は要望をきちんと出していないからということがほとんどです。「対面キッチン、広いLDK、はやりの玄関収納を付けて、パントリーもほしい。できれば和室も。2階には子ども部屋2つと主寝室、広めのウォークインクローゼットを付けて」なんていう「どこかで見たことのあるような図面」みたいな要望の出し方だと、ごく普通の、どこも同じような間取りになるのは当然です。

できれば「靴を20足しまうための収納、ウォークインクローゼットは100着服が掛けられるようにしてほしいし、帽子が好きなのでたくさんある帽子を飾るように収納したい。風通しは良く、光熱費も抑えたいし、家の外回りはメンテナンスに費用がかからない素材で、できれば白でも汚れにくいものを…などなど、たくさんの要望をできる限り挙げて伝えましょう。間取りそのものを言う必要はありません。どんな暮らしなのか、大事にしていることは何か?を伝えていきましょう。設計能力の良し悪しも分かりますし、図面を見た時に自分の要望と照らしあわせて思うような家になりそうかどうかを確認することができます。
要望を出すという作業は、楽しくもありますが、実はかなり大変です。しかし、建築業者さんも人間です。きちんと家づくりに向き合っている人には、それに応えてくれるものです。自分は楽をして相手に求めてばかりではなかなか良い物はできません。

家づくりは、建てる前に「努力」をするか、建てた後に「後悔」するかしかないのかも。せっかくなら、努力をしてその後の人生を快適で幸せなものにしてみませんか。

3.全て要望が反映された状態で見積もり、契約へ

予算と相談しながら要望がきちんと反映された図面を出してくれたところと契約に進みます。ここまでくるころには、随分自分たちの家づくりの目的地も固まって揺るぎないものとなっているはず。建築途中にもいろいろと決断する場面が出てきますが、初めに家づくりの目的地がしっかリと決まっていれば自分たちも迷いませんし、建築業者さんにも目的地を共有してもらえ、プロの知恵も引き出しやすくなります。
この時点でしっかりと考えておいてほしいことがあります。それは住宅費用を総額で考えておくこと。登記の費用や引越し費用など今回家づくりにまつわるお金のすべてをきちんと把握し、総額でいくらまでなら支払っても、これからの人生に支障がないかを考えてみてください。さらに、5~10年後さらには30年後も見据えて長い人生の中で今回組むローン額が返済できるかもシミュレーションしてみること。一般的に支出のピークはお子さんが大学に行かれている間、収入減のピークは、退職~年金受給までの間です。その時でもきちんと返済ができるか、もしくはそれまでにローンを終える、貯めておくなどの措置が取れるのか。そして忘れてはいけないのがメンテナンス費用。住宅取得後も年間20万ほどのメンテナンス用貯金が必要です。家を持つというのは、今いっときのことではなく、生涯にわたっての買い物であることを忘れないで下さい。そこまで考慮したお金の計画と、家づくりの要望のバランスを取りながら建てていくのが「せっかくならいい家を建てたい」という思いを叶え、いつまでも幸せに暮らせる一番の近道になります!

そうはいっても自分たちですべてをやるのは無理じゃないかな?試算はどうやったらいいの?住宅展示場以外でどうしたら業者を探せるの?地元の業者さんはどこにいけばいるの?と言う方が多いのも実情。・・・そんな方のためにじゅうmado岡崎でもお手伝いしています。じゅうmadoは非営利で中立な相談窓口です。家づくりのための情報を提供するセミナーなどもやっていますので、気軽に来ていただければと思います。

 

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じゅうmado アドバイザー 石原 空子

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※じゆうmadoとは全国5000社で組織される一般社団法人全国住宅産業地域活性化協議会によって運営されている暮らしの相談窓口です。地域の皆さまの暮らしに役立つ窓口をと言う思いで開設した非営利の窓口で、中立な立場で無料で相談をお聞きし、必要であれば各種専門家やプロをご紹介していきます。
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